ハム高梨を新人王へ押し上げた転機 「今までにない感覚」掴んだ瞬間とは

大幅増で契約更改、新人王右腕が振り返る飛躍の転機

 今季のパ・リーグ新人王を獲得した日本ハム・高梨裕稔投手が、1日に札幌市内の球団事務所で2170万アップの推定年俸3000万円で契約更改。「今年やってやろうという気持ちでやっていたが、まさか、ここまで出来るとは。(アップ額は)想像以上でびっくりした」と声を弾ませた。

 高梨はシーズン序盤は中継ぎスタートとなったが、6月上旬から先発ローテーション入り。先発転向後は負けなしの8連勝を記録するなど自身初の2桁となる10勝(2敗)を挙げた。防御率2.38も堂々の数字で、チームの4年ぶりリーグ制覇、10年ぶり日本一に貢献。球団では昨年の有原航平投手に続き、2年連続13人目の最優秀新人に輝いた。

 13年ドラフト4位で入団。昨年まではファーム暮らしで大卒3年目でのブレークとなったが、覚醒のきっかけとなった時があるという。7月1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。それも試合前のブルペンでの投球練習中だった。

「試合前のブルペンで今までにない感覚でカーブを投げられていた。すごいいいな、と思っていて、それが試合でも良かったんです」

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