バーランダー、3度目ノーノーは苦難乗り越え「特別な瞬間」 捕手は試合前に偉業予感
怪我を乗り越え史上6人目の3度目ノーヒットノーラン、同僚は「アンビリーバブル」
■アストロズ 2-0 ブルージェイズ(日本時間2日・トロント)
アストロズのジャスティン・バーランダー投手が1日(日本時間2日)の敵地ブルージェイズ戦で、9回無安打無失点14奪三振1四球の投球で自身3度目のノーヒットノーランを達成した。MLB公式サイトによると、この偉業について「もちろん乗り越えるのに大きなハードルだよ。特別な瞬間だ」とコメントした。
メジャーリーグで同じチームに複数回のノーヒットノーランを達成したのはこれで3人目、ビジターとして同じ球場で2度達成したのは初めて。これまで9回でノーヒッターが終わったことが2度あったというが、この日はラストバッターのボー・ビシェット内野手をショートゴロに仕留めて試合を締めると、両手を掲げて雄たけびを上げた。
バーランダーはこれまで2007年6月12日の本拠地ブルワーズ戦、2011年5月7日の敵地ブルージェイズ戦とタイガース時代に2度ノーヒットノーランを達成。記事の中で「前回の2011年は、若手投手として最高の状態だった。11年と12年はうまく行き、それから13年と14年は少し怪我に悩まされた。復活するのは簡単じゃなかった」と苦難を振り返っている。
2015年には右上腕三頭筋を痛め、キャリア初の故障者リスト入りも経験。かつては160キロを超える速球で押すパワーピッチングだったが、年齢とともに変化球を組み合わせるなどスタイルを変えていった。「(僕の家族は)僕が陰でどれほど懸命に取り組んでいたか知っていて、誇りに思ってくれていると思う」と今回の達成を特別に噛み締めたという。
MLB公式サイトによると、先発で出場したロビンソン・チリーノス捕手は試合前のブルペンで、バーランダーにとってこの試合が特別になるかもしれないと感じていたという。「ダグアウトに戻った時、JV(ジャスティン・バーランダー)に『今日、直球がアンビリーバブルだよ』と伝えたよ」と語った。
「最高だよ。みんなが飛び跳ねて、あんなに喜んでくれたのは、とてもクールだ」と現地メディアの取材に答えたバーランダー。ノーヒットノーランはメジャーリーグで通算303度目。キャリアで3度以上達成した6人目の投手となり、ノーラン・ライアン、サンディー・コーファックス、ボブ・フェラー、ラリー・コーコラン、サイ・ヤングらと肩を並べた。
(Full-Count編集部)