生え抜き以外での主将は球団史上初 阪神福留が「Cマーク」を付ける意味
チーム最年長でキャプテン就任も「トリから一度、預かる」
来季の猛虎を仕切るのはチーム最年長のベテラン野手だ。阪神・福留孝介外野手が来季から主将に就任することが決まった。生え抜き以外でのキャプテンは球団史上初。鳥谷から「Cマーク」を引き継ぐ形となったが「トリから一度、預かる。やっぱりこのチームが勝っていくには必ず鳥谷の力が必要」と、一時預かることを明かした。
来シーズンは40歳を迎えるが、勝負強い打撃と堅実な守りは健在。今季は131試合に出場し、打率.311、11本塁打、59打点をマークするなど金本政権1年目を支えた。背中で引っ張るだけではなく、緩慢なプレーを見せる選手がいれば厳しい言葉で奮起を促す場面もあった。
象徴的だったのは8月30日の中日戦(ナゴヤドーム)。不甲斐ない投球を見せた藤浪をベンチで公開説教。最年長キャプテンとなる来季に向けても「気の抜けたとか、中途半端なことはしてほしくない。そういうことに関しては(選手に)厳しく言っていく」と意気込みを口にしている。
金本監督も「負けているときこそ元気を出そうとか。勝っている時はさらに勢いに乗ってとか。そういうのを色々と。孝介も経験があるんだから」と全幅の信頼を置いている。来季はBクラス(4位)からの巻き返しを狙う阪神。存在感抜群の新キャプテンがリーグ優勝に向け舵を切る。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count