ヤンキースGMがプレーオフ逸の要因を分析 「我々の打撃陣が明らかに足を引っ張った」
2年連続でプレーオフ進出を逃す屈辱
2年連続でプレーオフ進出を逃したヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが打撃陣の不振を批判している。地元紙ニューズデイが「ブライアン・キャッシュマンが攻撃陣を元凶と名指し」との見出しで報じている。
ヤンキースは24日(日本時間25日)のオリオールズ戦で5-9で敗れ、わずかに残されていたワイルドカードでのプレーオフ進出の可能性が消滅。名門としては許されない2年連続の屈辱となったが、強化責任者は「我々の打撃陣が明らかに足を引っ張った。前半戦は守備が酷かったが、打撃陣は開幕から最後まで貧弱だった」と語っている。
同GMはオーナーのハル・スタインブレナー氏から5億ドルという巨額の強化資金を引き出し、開幕前の大補強を展開。楽天からポスティング制度で田中将大投手を獲得した。田中はその期待に応え、7月8日のインディアンス戦後に右肘靭帯部分断裂で長期離脱するまでMVP級の活躍を見せ、今月21日の復帰戦では13勝目を挙げた。しかし、打撃陣は低調な出来だった。ジャコビー・エルズベリー外野手、ブライアン・マッキャン捕手、カルロス・ベルトラン外野手らをFAで補強したが、好結果につながらず、24日時点でヤンキースはア・リーグ15球団中13位の611得点。失点は642で、得失点はマイナス31。結果、プレーオフ進出を逃した。
「フラストレーションがたまる。ここは我々が目指していた場所ではない。だが、これが現実だ。(攻撃陣の不振は)1年中改善に取り組んできた課題だが、うまくいかなかった」
レギュラーシーズンで終わってしまった悲しい現実をキャッシュマンGMは嘆いていた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count