鷹・工藤監督「みんなよく打ってくれた」4発で全得点、マジック点灯お預けも3連勝
ミランダは序盤苦しむも6回1失点「よく6回まで投げてくれました」
■ソフトバンク 5-1 楽天(4日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクは4日、本拠地ヤフオクドームで楽天と対戦し、4本の本塁打で3連勝を飾った。先発のアリエル・ミランダ投手は粘りのピッチングで7勝目を挙げた。
先発のミランダは初回から制球が定まらず、満塁のピンチを招きながらも、何とか窮地を脱して無失点。打線は則本昂に初回から中村晃、デスパイネが2本の本塁打を浴びせて3点を奪い取った。互いに16分ずつの長い攻撃だったが、結果的にはこの初回の攻防で明暗が分かれた。
試合後、工藤公康監督は「やはり中村晃君のホームランが大きかったですね。あの2点で終わらずにデスパイネが3点目を取ってくれたのも大きかった」と、初回に飛び出した2発を振り返り「ホームランというのはピッチャーにとってショックの大きな失点。みんなよく打ってくれました。一発が出るのはしっかり捉えているから。みんなの調子が少しずつ上がってきていると思います」と、復調気配にある打線に目を細めた。
立ち上がりに苦しんだミランダについては「粘りのピッチングでしたね」と少し苦笑しながら「四球を出すケースもありましたが、ブルペンでは良かったと聞いたのでマウンドに慣れてくれば本来の力を発揮してくれるだろうと思っていました。代え時が難しかったですが、よく6回まで投げてくれました」と、尻上がりに調子を上げて6回1失点に封じた投球を評価した。
この日は、ミランダの女房役としてベテランの高谷をスタメンに起用。その狙いについて「彼の経験がミランダの力を引き出してくれたらと思っていた」と説明。粘投を引き出してくれたベテラン捕手のリードも称えていた。
3連勝となったが、2位の西武も勝ったため、マジック点灯はまたもお預け。それでも、指揮官は「僕たちは勝っていくしかないんで。1日1日、その日の試合を頑張っていくしかない」と、気持ちを引き締めていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)