ダルビッシュ、8日のブルワーズ戦で復帰へ調整順調 監督「登板可能に見える」
右前腕部の張りで2日の登板回避も「予定通りブルワーズ戦のマウンドへ」
■ブルワーズ – カブス(日本時間8日・ミルウォーキー)
右前腕部の張りで1日(日本時間2日)の先発を回避したカブスのダルビッシュ有投手。だが、ジェド・ホイヤーGMがラジオ番組で「大事を取っての動き」と強調するなど軽症のようで、予定通り7日(同8日)の敵地ブルワーズ戦で復帰すると米メディアが伝えている。
MLB公式サイトは「ユウが土曜日の登板へ」とのタイトルでレポート。さらに、ダルビッシュがブルワーズの本拠地ミラー・パークで29球を投げたことを伝えた上で「ホトビー投手コーチは、ダルビッシュが状態に自信を感じていて、予定通り土曜日のブルワーズ戦での登板に向かっていると語った」と言及。ホトビー投手コーチは「彼は良い状態だと感じている。我々もそうだ。問題がなく、通常のブルペン入りで想定しているレベルの球が投げられていた」と話したという。
記事では、カブスが登板予定日の前日の6日(同9日)にダルビッシュの状態を確認し、最終決定を下すとしている。ジョー・マドン監督も「(コーチたちは)内容に大変満足していた。現時点で、土曜日に登板可能なように見える」と復帰に期待を寄せているようで、先発を1度だけ飛ばすという形でマウンドに戻ってこられそうだ。
前半戦は制球に苦しんだダルビッシュだが、後半戦に入って圧倒的な投球でチームを牽引。9試合登板で3勝2敗、防御率2.93、WHIP(1イニングあたりの与四球+被安打)0.80、55回1/3で72奪三振、3四球とハイレベルな数字が並ぶ。地元メディアからは、プレーオフでのエースとして期待されている。
MLB公式サイトは「ホトビー投手コーチは、10月のプレーオフを見据え、カブスが終盤でダルビッシュのイニングを管理する必要があると語った」と言及。同投手コーチの「彼の負担を管理することが重要だ。彼の状態、球数に注視する。彼は152回投げていて、すでに昨年よりも112回多いんだ」というコメントも紹介している。昨季は負傷の影響で離脱期間が長かっただけに、プレーオフに向けて疲労の蓄積にも細心の注意を払っているようだ。
とはいえ、カブスは現在ナ・リーグ中地区でカージナルスに2.5ゲーム差の2位。ワイルドカード争いではダイヤモンドバックに3.5ゲーム差をつけて出場圏内に入っているが、まだまだ分からない状態だ。地区優勝ならばそのまま地区シリーズに入れるため、2位のまま終わるわけにもいかない。好調のダルビッシュが投げればチームが勝つチャンスは大きくなるだけに、“最短復帰”への期待は高まっている。
(Full-Count編集部)