西武森、初の月間MVP 捕手で首位打者の期待も「毎試合ビクビクしてます」
8月は打率.377、10本塁打、30打点 オリックス吉田正と激しい首位打者争い
西武の森友哉捕手が11日、「2019年8月度大樹生命月間MVP賞」を初受賞した。
森は8月全27試合全てに出場し、打率.377、40安打、10本塁打、30打点を記録し、優勝争いするチームをけん引。8月中は13試合連続安打を記録するなど27試合中24試合で安打を放ち、マルチ安打は12試合に上るなどコンスタントに安打を量産した。22日の日本ハム戦では自身初の4番に座るなど、中軸としての存在感を存分に発揮。森の活躍もありチームも8月は17勝10敗と快進撃を見せた。
所沢市の球団事務所で会見を行った森は「プロ野球選手として1回は取りたいと思っていたので、叶って嬉しい」と喜んだ。9日時点で打率.339と首位打者をキープしている森だが、このまま首位打者を獲得すれば捕手としては12年に阿部(巨人)以来4人目となる。森は「守りは守り、打撃は打撃と違うスポーツ。そのくらいの気持ちで割り切って試合に臨んでいる」とチームを引っ張る正捕手として、割り切りの大切さを口にしていた。
現在、オリックス・吉田正と激しい首位打者争いを繰り広げている森だが、「毎試合びくびくしています。試合が終わって、吉田さんの成績を見て、しっかり落ち込んでいます。プレッシャーしかない。追う立場でありたいですね」と苦笑い。それでも「1日1本、四球1個をテーマにしています。(後ろの4番を打つ)中村さんの状態もいいので、走者を置いて中村さんに回せば得点が入る。自分は繋ぐことを意識しています」と勝利のための打撃を誓っていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)