ロッテ・荻野貴司、背番号「4」から「0」へ変更決断 その理由とは?

現状維持3280万円で契約更改、来季目標は50盗塁

 ゼロからの再出発―。ロッテ・荻野貴司外野手(31)の背番号が「4」から「0」に変更されることが決まった。15日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、現状維持の3280万円(金額は推定)でサイン。その席上で自ら申し出て、背番号を変更することになった。

 故障続きの7年間だった。入団1年目の2010年に新人外野手では球団25年ぶりの開幕スタメンに起用され、開幕46試合で25盗塁と驚異の快足ぶりを見せつけたが、二盗の際に右膝半月板を損傷して手術。以降、右膝、左肩関節と毎年のように故障し、100試合以上の出場は2013年(102試合)のみで、フル出場の経験がない。出場71試合にとどまった今季は負傷で4月下旬に2軍落ち。6月下旬に復帰したものの、再び9月の日本ハム戦で右足太ももの肉離れで離脱している。

 球団屈指の人気を誇り、スタジアムで4番を身に着けたファンは多かった。それでも「ケガがゼロになるよう、背番号の変更をお願いしました」と決断の理由を説明。故障の多さについて「自分ではケアしたつもりでも、まだ足りない。今までやってきたことを見直して、練習前後にケアの積み重ねをやっていきたい。0番は足の速い人のイメージがある」と話し、50盗塁を来季の目標に掲げた。

 林球団本部長も「1年いればもっと高い評価の選手。ゲンをかついで『4』がどうのと言いだす人がいたなと言う感じは持っている。気持ちを切り替えて、心機一転でいいのかなと了解しました」と“ケガゼロ”を願っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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