金子が最多勝確実の16勝目 オリックスは逆転Vの可能性を残す

次戦で首位ソフトバンクと対決

 オリックスのエース、金子千尋投手が7回112球を投げ9安打3失点と、楽天打線を抑えた。試合は7-3でオリックスが勝利し、金子は16勝目(5敗)。最多勝のタイトルをほぼ手中に収めた。

 現在14勝9敗の楽天・則本を2勝差に広げるピッチングだった。則本は10月1日の札幌ドームの日本ハム戦に先発予定。勝って中4日で10月6日の今季最終戦となるオリックス戦(コボスタ)に送り込まれれば、16勝する可能性も残されている。金子は単独にはならないかもしれないが4年ぶり2度目の最多勝は確実だ。

 オリックスは敗れれば、優勝の条件がより厳しくなる試合だった。しかし、金子は2回に銀次、枡田に連続ヒットを浴びてピンチを招き、9番の当たっている島内に2点タイムリーヒット。先制されてしまった。

 しかし、優勝に向けて勢いのついている打線が援護する。4回に安達のヒットから糸井の19号2ランで同点。川端の犠牲フライや楽天先発・塩見の暴投、8番・縞田のプロ初ホームランなどで一挙に6得点を奪い、試合を優位に進めた。金子は3点を失ったものの、5回以降は安定したピッチングを見せ、リリーフの佐藤達と8回から代わった。

 オリックスは勝利したため、逆転優勝へ踏みとどまった。次戦は10月2日、首位・ソフトバンクとヤフオクドームで最終決戦となる。ソフトバンクは勝てば無条件で優勝が決まる。オリックスが優勝するには、ソフトバンクに負けないことが第一条件(勝利か引き分け)。勝った場合は楽天との残り2試合で2連敗をしなければ逆転優勝。引き分けた場合は1勝1分以上で優勝となる。負けられない戦いが続くことには変わらないが、今の勢いならば18年ぶりのVも十分に可能性はある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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