ロイヤルズが逆転サヨナラで地区S進出 貴重な同点犠飛の青木「最高の場面で仕事ができた」

9回に同点に追いつく貴重な犠飛を放つ

 ロイヤルズが9月30日(日本時間10月1日)に行われたアスレチックスとのワイルドカードゲームで劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。12回の死闘を9-8で制したチームは地区シリーズ進出が決定。2日から5回戦制で西地区1位のエンゼルスと対戦する。

 負ければ終わりの一発勝負に青木宣親外野手は「2番・右翼」で先発。2点を追う1回裏の第1打席は無死1塁で二ゴロ。2塁封殺で1塁に残り、すかさず二盗を決め、5番バトラーの左安打でチームの1点目となるホームを踏んだ。

 その後、出塁できずに4打数ノーヒットで迎えた9回裏の第5打席。6-7と1点を追う崖っぷちの状況で、1死3塁と好機が回ってきた。青木はそこでライトへ大飛球を放ち、代走で出場したダイソンが生還した。

 試合は7-7で延長に突入し、青木は10回の守備から退いた。ロイヤルズは12回に1点を勝ち越されたが、その裏の攻撃で1死から4番ホズマーが3塁打、代打コローンの内野安打で再び同点とすると、2死2塁とした後にペレスのレフト線を破るヒットで9-8とサヨナラ勝ちを収めた。

 この日は3度リードを許し、一時は4点差をつけられた。それでも、本拠地の声援に後押しされたチームは粘り強く戦い、逆転勝利。試合後はシャンパンファイトで喜びを爆発させた。

 青木はテレビインタビューで、「球場の雰囲気に乗せられた。ここでどうにかしたかった。最高の場面で仕事ができたことを本当にうれしく思う」と9回に放った貴重な同点犠飛を振り返り、「最後まであきらめずにやっていきたい」とさらなる飛躍を誓っていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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