14Kのうち“新球”で7K…ダルビッシュが語った変化球の覚え方「すぐ投げられます」
14三振を奪った13日のパドレス戦では新球ナックルカーブで7奪三振
■カブス 4-1 パドレス(日本時間13日・サンディエゴ)
12日(日本時間13日)の敵地パドレス戦で圧巻の14奪三振で6勝目をあげたカブスのダルビッシュ有投手。序盤から三振の山を積み重ね、3度の3者連続三振を奪うなど、6回を投げて18個のアウトのうち14個を三振で奪った。
この日の投球でも威力を発揮したのが、今季途中からチームに加わった守護神キンブレルから教わったナックルカーブだ。8月下旬に伝授されると、わずか1週間ほどで習得。メジャー通算346セーブの守護神ですら驚く覚えの良さだった。
パドレス戦でもこのナックルカーブを駆使し、三振を奪っていった。米スポーツ専門局「ESPNシカゴ」の
ジェシー・ロジャース記者は自身のツイッターで「今日のダルビッシュの新カーブ(キンブレル仕込み):パドレスの打者は、このカーブで終わった打席で7打数0安打、7奪三振だった。1回の先発登板で、カーブによる自身のキャリア最多の奪三振数」とレポートした。
8月下旬に覚えたばかりのナックルカーブが強烈な威力を発揮した、この試合。試合後、ダルビッシュは変化球を習得する際のプロセスを語った。
「最初に投げたい変化球の球速と変化を思い浮かべる。それに必要な回転の角度とかをイメージする。速度、変化、回転の角度を自分の中で出して、それに1番合う握りを自分で探して、握りからちゃんとしたリリースを考えれば、すぐ投げられる」
決して誰もがこの通りに簡単に変化球を投げられるわけではなく、高い探究心を持ち、日々研究を重ねているダルビッシュだからこそ為せる技だろう。とはいえ、この覚えの良さは驚異的。キンブレル直伝のナックルカーブは、ダルビッシュにとって早くも“宝刀”となっている。
(Full-Count編集部)