ヤンキースオーナーが2年連続のプレーオフ逸をファンに謝罪
「うまくいかなかった理由を追求したい」
2年連続でプレーオフ進出を逃したヤンキースのハル・スタインブレナー共同オーナーがファンに謝罪した。ESPNが報じている。
ESPNニューヨークのラジオ番組に出演したスタインブレナー氏は「私はお詫びする。我々は今年なすべき仕事を果たせなかった。皆さんが我々に期待していることは分かっている。我々自身も期待していた」と語っている。
今季は84勝78敗。ア・リーグ東地区2位だったが、同地区を制したオリオールズにゲーム差12も離された。得失点差は-31。総得点は633点でリーグ15チーム中13位。勝ち越せたのが不思議なほどの貧打だった。
開幕前にジャコビー・エルズベリー外野手、カルロス・ベルトラン外野手、ブライアン・マッキャン捕手のFAトリオを大型契約で獲得したが、エルズベリー以外の2人は期待外れのプレーに終わった。
記事では、ファンからケビン・ロング打撃コーチの責任を問う声などが上がっていることに関し、同オーナーが前オーナーの父、ジョージ・スタインブレナー氏との手法の違いについて言及していることも紹介。「私はジョージとは多くの面で異なっている。多くのことで彼は私より優秀だったが、ことスタッフの解雇に関しては私はそこまで性急ではない。うまくいかなかった理由を追求したい。1人か2人のせいにするのは誤りだと感じている」と語っているという。
また、先代ほどヤンキースタジアムに足を運ばないことを今季限りで引退したデレク・ジーター主将に雑誌で指摘されたこともあったという。記事では、ジーターの本拠地最終戦に姿を見せなかったことに眉をひそめるファンもいるとの指摘も受けているが、同オーナーは「(ジーターの引退セレモニーは)9月7日だった。私の家族、球団がジーターに感謝を捧げる日だった。彼の球団に関する貢献に対する謝辞はすべて伝えた。本拠地最終日はプレーヤーのためのもの。私はタンパにいた。それは事実。スタジアムにいられない理由があった。人々がそれに憤るとしたら、その心情はよく理解できるが」と釈明している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count