今年の首位打者争いはどうなる? セは広島・鈴木、パは西武・森がトップ

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

広島・鈴木は16年のリベンジなるか、オリックス吉田は月間打率.378

 セ・パ両リーグ共に、残すところあとわずか。優勝の行方も気になるところだが、個人タイトルも見えてきた。特に首位打者の候補たちは9月も好調で順位が動き、見逃せない展開となっている。

 セ・リーグは広島の鈴木誠也が打率.336で首位に立つ。鈴木は2016年に打率.335で2位と、打率.344だった巨人・坂本に追いつけず首位打者のタイトルを逃しており、このままトップで逃げ切ればプロ入り7年目で自身初タイトルとなる。9月も14試合に出場し、8試合でマルチ安打を放つなど月間打率.388と好調をキープしている。

 2位の中日ビシエドは打率.324で残り9試合。ビシエドは昨年の首位打者(.348)で、現在も6試合連続安打と好調を維持しているが、現在の鈴木の打率.336を上回るには1試合で2本以上は打たなければいけない計算だ(1試合4打数の場合)。残り試合でどこまで鈴木は落とさず、ビシエドは追い上げられるだろうか。

 パ・リーグは打率.339で首位の西武・森友哉捕手、打率.331のオリックス吉田正尚外野手がどちらも初タイトルを目指している。

 森は8月にプロ入り6年目初の月間MVPを受賞した際、「毎試合びくびくしています。試合が終わって、吉田さんの成績を見て、しっかり落ち込んでいます。プレッシャーしかない。(首位打者争いは)追う立場でありたいですね」と語っていたが、9月も月間打率はここまで.358と好調で、吉田を追い抜いた。首位打者を獲得すれば捕手としては12年の巨人・阿部以来、4人目となる。

 一方の吉田も、9月は13試合で月間打率.378と絶好調。7月には月間打率.357、7本塁打でプロ入り4年目初の月間MVPを獲得したが、実は森が月間MVPを獲得した8月も、月間打率.407と上り調子だった。ここにきて森を追いかける形となったが、オリックスは残り11試合(西武は残り8)と、まだまだ可能性は残されている。

(Full-Count編集部)

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