楽天・平石監督、ベテラン藤田の“技術”絶賛 バスター決めて決勝打に「さすが一也」
ロッテと0.5ゲーム差に縮め、19日は敵地で直接対決
■楽天 6-2 ソフトバンク(18日・ヤフオクドーム)
楽天が大きな1勝を掴み、ロッテとの直接対決に弾みをつけた。18日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。初回に2点を先制すると、6回にはバスター、スクイズと小技を絡めて勝ち越しに成功して勝利した。3位ロッテとの差を0.5ゲームに縮めて、19日の直接対決に向かう。
初回、浅村とブラッシュの連続適時打で2点を先制。その直後に同点に追いつかれたものの、6回に小技と機動力を絡めた攻撃で決勝点を掴んだ。
先頭のブラッシュが四球で出塁すると、続く銀次が左前安打で繋いだ。無死一、二塁。打席に入った藤田は初球、バントの構えを見せてボールを見極めた。続く2球目。2球連続で一塁の内川が猛チャージをかけてくると、バントからヒッティングに切り替えた。バスター。痛烈な打球がダッシュしてきた内川を襲い、打球は右前へと抜けた。これが適時打となり、決勝点が生まれた。
試合後、平石洋介監督は「作戦は言えない」と言葉を濁しながら「アレはさすが。あそこでキッチリ(一塁方向に)打てるのはさすが一也だと思いますね」と、打った藤田を絶賛。チャージをかけてきた一塁方向に見事に打ち返したベテランの技術を称えた。
続く渡辺佳はセーフティースクイズを決め、指揮官は「よく決めてくれたと思います」と頷いた。さらに島内も3番手の嘉弥真から中前適時打を放ち、この回一挙に3得点。7回にも1点を奪ってリードを広げて快勝した。
先発の美馬は先制してもらった直後に2点を失って同点に追いつかれたが、その後、なんとか立て直して5回2失点で8勝目。平石監督も「初回は本当に悪かったですね。どうにもならないくらいバランスが悪かった。初回は2点で終わると思わなかった。よく修正してくれた」と、ベテランの修正力を褒めた。
19日は敵地ZOZOマリンスタジアムで0.5ゲーム差の3位ロッテと直接対決。平石監督は「そこでガチガチになってもしょうがない。思い切ってぶつかっていきたい」と、意気込んでいた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)