ポストシーズン史上最長6時間23分の激戦を制したジャイアンツ 指揮官「歴史に残るバトル」
白熱した投手戦で幕を開けた「マラソンゲーム」
ナ・リーグ地区シリーズ第2戦。ホームで2連敗を避けたいナショナルズと、一気にシリーズの流れを引き寄せたいジャイアンツ。互いの意地がぶつかり合った一戦は、延長18回までもつれるポストシーズン史上最長の6時間23分の死闘となった。
1-1の延長18回。ジャイアンツの6番ベルトが右越えのソロ本塁打を放ち、待望の勝ち越し点を奪取。そのまま2-1で競り勝ち、第1戦からの2連勝で地区シリーズ突破に王手をかけた。
殊勲の一打を放った左打者は「塁に出ることだけを考えていた。最高の気分だ」と敵地ファンを沈黙させる一発を誇らしげに振り返った。9回2死まで0-1とリードされて敗戦目前の状況から踏み止まって勝利を収めたジャイアンツのボウチー監督は「歴史に残るバトル。ベルトが18回に決めてくれた。両チームによる、すばらしいバトル。決して忘れることのない試合になる」と興奮気味に話した。
両チームの先発投手による白熱した投手戦で「マラソンゲーム」の幕が開けた。ナショナルズのJ・ジマーマンは立ち上がりこそ不安定で走者を出したが、3回の先頭打者に安打を許して以降は20人連続で打ち取り、試合を支配した。一方のジャイアンツの先発ハドソンも3回にレンドンに適時打を許して1点を先制されたが、その後は要所を締めて8回途中まで1失点でしのいだ。
ナショナルズはJ・ジマーマンが9回2死から四球を与えたところで抑えのストーレンを投入。ここまで100球で完封ペースだったことを考えると疑問が残る采配だったが、ウィリアムズ監督は「9回に先発投手が走者を出したら抑えを投入するのは、シーズン中からずっとやってきたこと。(J・ジマーマンは)4巡目の対戦に入っていた。プラン通り」と説明。しかし、結果的に継投策が裏目に出て、ストーレンがポージー、サンドバルに連打を許して同点に追いつかれた。
これが長い夜の始まりとなった。