菊池雄星が4回4失点で7勝目逃す「球が真ん中に集まった」 メジャー初打席も経験
味方先制直後に痛恨4失点、打席は投犠打もエラーで出塁
■マリナーズ 6-5 パイレーツ(日本時間20日・ピッツバーグ)
マリナーズの菊池雄星投手が19日(日本時間20日)、敵地パイレーツ戦に先発するも4回8安打1四球で4失点。同点で降板したため勝ち負けはつかなかった。防御率5.55。チームは延長11回を戦い、6-5で勝利した。
初回は3者で締めて好発進を切ったが、味方が4点を奪った直後の2回に捕まった。先頭のモランに右前への二塁打を打たれると、続くディアスにも左前適時二塁打であっという間に点を奪われた。その後も止まらず、エルモア、マスグローブと適時二塁打。この回5安打で一気に4失点をもぎとられた。
菊池は「2イニング目はもったいなかったなと思います。4点取ってもらった後でしたし、早くアウトを取りたいということで球が真ん中に集まった」と悔やんだ。
その後4回にも2死満塁まで詰め寄られたが、ラストバッターのオズナを一ゴロにとって切り抜けるも降板。「なかなかスライダーが思うようにいかなかった部分があり、最後の回はチェンジアップも使ってしのげたのはよかった点だと思います」と及第点も与えたが、前回もスライダーで苦戦しており「スライダーは修正しきれないまま試合に入ってしまった」と課題点も口にした。菊池は1日(同2日)の敵地レンジャース戦での6勝目以来、勝ちが遠ざかっている。
またこの日はDH制がない、ナ・リーグチームの本拠地での交流戦で、2回には9番としてメジャー初の打席にも立った。1死一、二塁の場面で初球から送りバントを決めると、投手マスグローブのエラーで出塁し、満塁のチャンスを作ったが「特別なものはあまりないですけれど。練習は10日前くらいからやっていて、いい場面で初球で決められたのはよかったです」と振り返った。
次回25日(同26日)のアストロズ戦で、今季最終登板が見込まれている。「最後の試合をどう終わるかというのは気持ち的にも大事になってくると思うので、強い相手ですけれど、いい試合したいなと思います」と、左腕は意気込んだ。