巨人初の快挙からオリ中川、広島西川、鷹千賀まで ドラフト下位指名から活躍した選手たち

オリックス・中川圭太【写真:荒川祐史】
オリックス・中川圭太【写真:荒川祐史】

巨人・山下航は球団史上初の快挙、セ打率上位にも下位指名選手

 両リーグ共に首位チームにマジックが点灯し、レギュラーシーズンも佳境を迎える中、10月17日に行われる運命のドラフト会議まで残り1か月を切った。19日までに高校生と大学生を合わせて計134人がプロ野球志望届を提出しており、主にドラフト1位候補に注目が集まっている。しかし、これまでを振り返れば、上位指名ではなかったもののプロ入り後に活躍をした選手がたくさんいる。

 今年のルーキーたちの中にも、3位以下で指名を受けて活躍した“掘り出し物”選手が見られる。東洋大からドラフト7位でオリックス入りした中川圭太内野手はルーキーイヤーから103試合に出場し、打率.293、3本塁打、30打点。主砲の吉田、ロメロに次ぎ中軸を担う存在に。最下位指名とは到底思えない活躍だ。

 楽天の弓削隼人投手も社会人野球スバルからドラフト4位で入団。7月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、プロ初勝利を完封で飾る衝撃デビューを飾った。さらに健大高崎から育成1位で巨人入りした山下航汰外野手はイースタンで活躍し、7月のフレッシュオールスターにも選ばれるなど目覚ましい活躍をみせて7月5日に支配下登録。高卒1年目の育成からの支配下登録は球団初という快挙で、8月2日に1軍昇格。9月4日の中日戦ではプロ初安打を放った。

 今季活躍しているあの選手たちも、入団時には5位以下で指名を受けていた。現在、打率.297でリーグ8位の広島・西川龍馬内野手も2015年の5位指名。今季は135試合で自己最多の16本塁打、64打点をマークしている。また、打率.294で同9位の中日・阿部寿樹内野手も2015年に社会人野球ホンダから5位指名で入団し、今季ブレーク。122試合出場し、6本塁打、56打点を挙げている。

 また9月6日のノーヒットノーラン達成が記憶に新しいソフトバンクの千賀滉大投手も、2010年の育成ドラフト4位。ノーヒットノーラン達成時にバッテリーを組んだ甲斐拓也捕手も2010年の育成ドラフト6位と、育成の大当たり年だった。

(Full-Count編集部)

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