殿堂入りの祖父と、ルーキーの孫による始球式 感動の瞬間に「だから野球は最高だ」
1967年の3冠王カール・ヤストレムスキー氏と、孫のマイク・ヤストレムスキーが共演
■ジャイアンツ 7-6 Rソックス(日本時間18日・ボストン)
球史に残るような感動的な始球式が17日(日本時間18日)、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで行われた。マウンドに立つのは野球殿堂入りを果たしている80歳のカール・ヤストレムスキー氏。レッドソックス一筋で23年間プレーし、1967年には3冠王に輝いたレジェンドだ。
永久欠番の「8」のユニホームを着用して投げたカール氏のボールを受けたのは、カール氏の孫でジャイアンツの新人マイク・ヤストレムスキー。ボールが、ノーバウンドでマイクのグラブに収まると、2人は感激の表情でハグを交わした。
先月29歳になったオールドルーキーのマイクは感慨深げだった。「特別だよ。父親や祖父とのキャッチボールは普通は庭でやるようなことだ。フェンウェイ・パークでできたことは本当にクールだった。最後に(祖父と)キャッチボールをしたのを思い出していたけど、覚えているのは、たぶん7、8歳くらいの時、感謝祭の休暇で祖父の家に行った時だと思う。その時を思い出し、このようなスケールで、またできたこと、そして皆さんに温かく迎えられたことは本当に素晴らしかったよ」。この日は試合でも祖父に捧げる20号本塁打を放った。
MLB公式ツイッターが、この感動のシーンを動画で紹介すると、ファンは感動のコメントを寄せた。
「熱狂的なヤンキースファンで、レッドソックスが嫌いだけど……これは今までに野球を見た中で最高の出来事の1つだ」
「レッドソックスファンでもジャイアンツファンでもないけど、これは最高に素敵」
「本当にクール」
「だから野球は最高だ」
「これは想像以上に感動的。ワォ」
「泣けてくる……」
「素晴らしい瞬間。人生に1度きりの経験だ」
「美しい」
「心が温かくなる」
「フェンウェイで素晴らしい家族の時間」
大きな感動を呼んだ祖父と孫の始球式だった。