青木が全4打席出塁、3安打1打点と大暴れ ロイヤルズが3連勝でア・リーグ優勝決定戦進出!

ロイヤルズが今季メジャー最高勝率のエンゼルス相手にジャイアントキリング

 青木宣親外野手の所属するロイヤルズが5日(日本時間6日)、本拠地でエンゼルスとの地区シリーズ(5回戦制)第3戦を戦い、8-3で勝利した。青木も「2番・ライト」で先発し3打数3安打1打点と貢献。ロイヤルズは怒涛の3連勝で29年ぶりとなるア・リーグ優勝決定戦進出を決めた。現地時間10日からオリオールズと対戦する。

 初回、先発のシールズが2番トラウトに先制のソロ本塁打を浴びて失点。しかし、その裏の攻撃でロイヤルズ打線がすかさず反撃する。1死から青木がレフト前にヒット。ケーンがライト前ヒットで続くと、4番ホズマーが三振に倒れた後、5番バトラーが四球を選び、2死満塁に。ここで6番ゴードンが左中間を破る3点適時2塁打。青木は同点のホームを踏んだ。この逆転劇で早くも相手先発のウィルソンは降板となった。

 ロイヤルズ打線はその後も止まらない。3回、先頭の青木が四球で出塁。ケーンが凡退した後、ホズマーが2ランホームランを放って5-1。本拠地は大歓声に包まれた。

 シールズが4回に3番プホルスに本塁打を浴びたが、ロイヤルズはその裏にさらに加点。1死から9番ムスターカスが本塁打を放つと、1番エスコバルもレフト前ヒット。1死2塁の場面で、青木がセカンドへの内野安打を放ち、1、3塁とチャンスを広げると、ケーンの犠牲フライで7-2とした。

 さらに6回、青木は1死1、2塁の場面でセンターへタイムリーヒット。直後に代走を送られ、交代となった。青木は全打席で出塁する活躍を見せた。チームはその後もリードを守り抜き、エンゼルスに完勝した。

 ロイヤルズは1985年にワールドシリーズを制覇。以来、29年ぶりとなるプレーオフ進出でワイルドカードゲームを勝ち抜き、さらに地区シリーズでは今季メジャー最高勝率を誇ったエンゼルスを撃破した。強豪の揃うア・リーグ中地区で長年、低迷してきたチームにとって、エンゼルス相手の3連勝はまさにジャイアントキリングと言える。将来有望な若手選手をじっくりと育成し、それが実を結び始めた成果だ。

 29年ぶりとなるワールドシリーズ制覇へ。ロイヤルズの勢いは最高潮に達している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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