青木宣親の型破りなスタイルがロイヤルズを牽引!? 「アオキはこのチームの未完成な美の象徴」
「ロイヤルズが期待していた通りの選手」
ロイヤルズのプレーオフでの快進撃に要所で貢献する青木宣親外野手への注目が現地で高まりをみせている。地元紙カンザスシティー・スターが「時にがむしゃらながらも結果を出すアオキ」と題して報じている。
記事では「型破りなスイングやアプローチは不格好で理屈に合わないようにみえる」と、その特徴的なプレースタイルを評しながらも、後半戦になって調子を上げてきた青木に「ロイヤルズが期待していた通りの選手になった」と評価。頼みとしていた青木の打撃力が復調したことを歓迎している。
青木は前半戦は打率.260と低迷し、故障者リスト入りで戦線を離れるなど苦しんだが、後半戦は.317と打率を上げ、9月に限ると.379と高い数字をはじき出している。ロイヤルズのプレーオフ進出の立役者の一人となった。ネド・ヨスト監督も青木の復調に感謝を示しているという。
「アオキがあの時に調子を上げていなかったら、どうなっていたか分からない。彼が我々をいくらか前に進めてくれた。ちょうど良い時にだ」
ヨスト監督はそう語っている。
また青木自身は、不調から回復した理由について問われ、普段は通訳を通すところを笑って英語で「トップシークレット」と答えたというエピソードも紹介されている。
調子を取り戻した青木と、今季後半から順位を巻き返して優勝争いに参加したチーム全体とを重ね合わせて、記事では「青木はこのチームの未完成な美しさを象徴している」とまで表現されている。
移籍1年目にして、中心選手の一人として愛されている青木。チームは5日(日本時間6日)にエンゼルス相手に3連勝を飾り、ア・リーグ優勝決定戦進出を決めた。この先の戦いでは果たしてどんなプレーで魅せてくれるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count