ヤンキース田中の今季防御率は3.64!? 過去4年ワースト値を米サイト予想
予想投球イニング数は165回2/3、他数値は通算成績とほぼ変わらず
2017年がスタートし、各地では選手たちが今季に向けて始動している。メジャーのキャンプインまで1か月余りとなり、今季の成績予想が各所で行われているが、米データサイト「ファングラフス」が今季のヤンキース各選手の成績予想を発表した。データ予想をしたのは、米スポーツ専門局ESPNの公式サイトでもおなじみで、セイバーメトリックスを専門とするダン・ジンボルスキー記者。“ZiPS”と名付けられた独自の予想プログラムで、各選手の今季を占っている。
もちろん気になるのは、今季エースとしての活躍が期待される田中将大投手の成績予想だ。ZiPSでは、今季は27試合に先発、投球イニング数165回2/3、防御率3.64、勝利への貢献度を示すWARは3.3と予測している。9回あたりの奪三振数(8.15)、9回あたりの与四球数(1.68)、9回あたりの被本塁打数(1.19)などの予測は、メジャー3期の通算成績から、それほど大きく変わりはないが、防御率はこれまでワーストだった2015年の3.51を上回る数値を予測。それでもヤンキースの先発陣では投球イニング数、防御率、WARのいずれも最高値になる予想だ。
昨季は自己最多となる31試合に先発、199回2/3という投球回を記録し、14勝4敗、防御率3.07の好成績で、サイ・ヤング賞争いでは7位に入った。ファングラフスが試算するWAR値4.6が示すとおり、ヤンキースがプレーオフ進出争いを繰り広げたのは田中の活躍があったからだという各方面から高評価も受けた。だが、昨季のZiPS予想では、田中は25試合に先発、投球イニング数157回2/3、防御率3.82、WAR2.8と試算。いい意味で、予想が大幅に外れる結果となった。
ZiPSでは、ア・リーグの来季平均防御率を4.05と予測ししているため、田中の3.64は平均を上回ることにはなるが、はたして実際の成績はどうなるのだろうか。今季終了後には契約を破棄してFAになるオプトアウト権を持つだけに、今季の成績は来季以降の去就を決める重要な要素となる。昨季に続き、コンピュータ試算の予測を大幅に上回る好成績を残したいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count