田澤とジグラーの加入で“スーパーブルペン”完成 マーリンズ補強の狙いとは

投手補強のポイントは「本拠球場で成功する」こと

 今季14年ぶりのプレーオフ進出とワールドシリーズ制覇を目指すマーリンズ。今オフはレッドソックスからFAとなっていた田澤純一投手とブラッド・ジグラー投手を獲得し、さらなる救援陣の補強に努めた。球団公式サイトでは、層の厚くなった救援陣を“スーパーブルペン”と呼び、2投手を獲得した首脳陣の意図について解説している。

 その中で、マイケル・ヒル強化担当責任者は、補強の際は常に「本拠球場で成功する投手」をテーマとしていることを明かし、「ゴロを打たせることができる確率」も要素の1つに掲げている。これに当てはまるのがジグラーだ。記事によれば、変則下手投げのジグラーが昨季記録したゴロ率は63.3パーセントで、メッツ守護神ジェウリス・ファミリアと並び、メジャー4位の高確率だという。

 一方、マーリンズの本拠地マーリンズパークは、メジャー有数の広い外野を持つ球場として知られている。さらに、外野にはジャンカルロ・スタントン、マルセル・オズナ、クリスチャン・イエリッチという守備範囲の広さを誇る若手外野が揃い、第4の外野手として控えるのは43歳を迎えた今も守備で魅せるイチロー。フライに打ち取ればアウトを取れる確率は高い。これに合致するのが田澤だ。米データサイト「ファングラフス」によれば、昨季田澤がフライに打ち取った率は41.3パーセントで、先発投手で言えばナ・リーグ10指に入るブレーブスのフリオ・テヘラン(41.9パーセント)やジャイアンツのマディソン・バムガーナー(41.5パーセント)に匹敵する数字を残している。

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