元巨人“分析のプロ”がスコアブック講座開催 記録は「家族の会話になる」
名スコアラー・三井康浩氏 講座ではスコアラーならでは視点も紹介
スコアラーや編成担当として、約30年、巨人に在籍した三井康浩氏が24日、東京・墨田区のよみうりカルチャー錦糸町で「プロが教えるスコアブック講座」を開講した。
この講座は少年野球チームの父母さんから「スコアブックを付けたくても、わからない」「チームの何か力になりたいけど、すぐに書くことができない」という多くの声を三井氏が受けて、実現した。独自のスコアの付け方シートを使って、ポジションの位置を示す数字や安打の書き方といった基礎から、自責点と失点の違い、盗塁になるケースとならないケースなど、野球のルールに基づくものも細かく指導。また「牽制の数を明記しておくと『この投手は3球続けては牽制をしてこない』とかが分かります」「二塁盗塁を仕掛けた場合、必ず相手は遊撃手が二塁に入ると書いておけば、エンドランを仕掛けて、三遊間を打つ指示を出すといい」などとスコアラーならではの視点などを紹介した。
スコアを付けたい受講者は少年野球をする子を持つ保護者や、野球観戦の時に付けたい人など、目的は様々。だが、三井氏は「スコアブックは最後は自分が見返した時に分かればいいので、表記がわからなければ、ひらがなとか書いても構いません。新しい発見もありますし、家族の会話にもなるので、楽しみながら付けていただきたいです」とポイントを伝えた。この講座は26日(19時~)と29日(10時~)も開催予定。三井氏は「少年野球のチーム力が上がるお手伝いができるならば、また続けていきたいです」と話した。