西武ドラ1今井に大学代表右腕が「衝撃」 「今まで受けたことがないボール」
ポテンシャルの高さに絶賛の声も…本人は「自分はまだまだ不十分」
西武の新人合同自主トレが9日、所沢・西武第二球場で始まった。前日から降り続いた雨の影響で、最初のウォーミングアップは室内練習場でスタート。その後、雨も止んだため、外のグラウンドを使いながらのキャッチボール、ノック、ポール間ランニング、体幹トレーニングなど、約3時間半弱のメニューで初日を終えた。
全メニューを終え、ドラフト1位の今井達也投手(作新学院高)は「社会人出身、大卒の方々と比べて、自分は身体的にもまだまだ不十分なところがある」と痛感。「倍以上努力しなければいけない。これから、土台作りからしっかりやっていきたい」と決意を新たにした。
また、キャッチボールの相手となったドラフト6位・田村伊知郎投手(立大)からは「さすが大学日本代表の選手とあって、良いボールを投げていらっしゃいました。それに、ランニングメニューでの走るフォームも、すごくお手本になった」と大きな刺激を受けたことを明かした。一方で、田村も「回転、球の軌道など、僕が今まで受けたことがないボールを投げていた。その衝撃に、自分も引き上げられて良い球が投げられた。しなやかなフォームで投げていて、今日は呼吸法が気になって、口元ばかりに目がいってしまいました」と、ドラ1投手のポテンシャルに惜しみない賛辞を送った。
ウォーミングアップ後のキャッチボールにドラフト2位の中塚駿太投手(白鴎大)が参加せず、周囲をヒヤリとさせたが、次のノックからは再び加わり、最後までトレーニングを消化し、無事に全員が初日を終了した。
視察に訪れた辻発彦監督は、「正式にチームの一員になった。社会人として、背中に『西武ライオンズ』の看板を背負って立っているという自覚と責任を持って行動してほしい」と、プロ野球選手としてスタートを切ったルーキーたちの野球人として、また、人間としての今後の大いなる活躍を期待した。
2月1日のキャンプインまで、体力作りを中心としたハードなトレーニングが続く。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count