菊池雄星、今季ラス投へ 指揮官は1年目を高評価「多くのことを学んだ」「来年は違う」
本拠地アストロズ戦の前にサービス監督は菊池の1年目に言及
■マリナーズ – アストロズ(日本時間26日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手が25日(日本時間26日)、本拠地でのアストロズ戦で今季最後の先発マウンドに上がる。メジャー移籍1年目はここまで31試合に先発して6勝10敗、防御率5.55。1年間ローテを守ったが、満足いく結果とはいかなかった。
今季32試合目の先発となる試合前、マリナーズのスコット・サービス監督は菊池のメジャー1年目を振り返ってコメントした。
「彼は今年多くのことを学んだ。文化、メジャーリーグ、違う野球、違うボールなど全てについてだ。彼にとって、今までとはかなり違う経験だった。本当に良い登板もあった。あまり上手くいかなかった登板もあった」
6月末から8月半ばにかけて8試合連続で白星なしを味わう一方で、9試合ぶりの白星となった8月18日(同19日)のブルージェイズ戦ではメジャー初完封を達成。浮き沈みのある1年ではあったものの、指揮官はこの全ての経験が2年目の来季に繋がると考えている。
シーズン前から菊池のとって1年目は“学びの年”と位置付けていたサービス監督。「来年は違う姿が見られると思う。最初、我々は彼のルーティン、彼の取り組み方についてあまり知らなかった。彼はここの野球についてあまり知らなかった。成績面では、彼はもっと良いシーズンとしたかっただろう。彼は多くのことを学んだ。最初から今年は適応のシーズンだった。我々はそのプラン通りに進めた」と頷いた。
言葉の壁や文化の違い、そして父の死や第1子の誕生など、様々な環境の変化が起こったメジャー1年目でもあった。それだけに指揮官は「ユウセイは多くのことに対処しなければならなかった。彼のことは本当に気に入っているよ。懸命に取り組んでいる。彼はチームのために良いパフォーマンスをしたいと思っている。チームの誰よりも懸命に取り組んでいて、しっかり準備をしている。それは変わらないだろう」と、菊池のことを高く評価していた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)