走攻守3拍子揃ったイチロー同僚捕手 WBC米国代表招集の動きと現地報道
昨季打率.302、11本塁打、12盗塁のリアルミュートが招集候補
3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、各代表チームが着々と準備を進める中、初優勝を狙うアメリカ合衆国が強力な“要”を招集することになりそうだ。現地で敏腕記者として知られるFOXスポーツのジョン・モロシ記者が自身のツイッターで、イチロー外野手の同僚でマーリンズのJT・リアルミュート捕手のアメリカ代表に選出される可能性がある、とリポートしている。
現在25歳のリアルミュートは、走攻守の三拍子が揃う異色キャッチャー。昨季打率.303、11本塁打、48打点という成績を残す一方、チーム2位となる12盗塁を記録した。昨年リードオフマンのディー・ゴードン二塁手が禁止薬物使用で出場停止中だった際は、5月3日ダイヤモンドバックス戦でキャリア初の1番打者を務めるなど、23試合に「1番」で先発した。
チームUSAは、すでに2人の捕手が参加表明。10年新人王&12年MVPのバスター・ポージー(ジャイアンツ)、昨季途中にレンジャーズに移籍し、ダルビッシュ有投手の正妻となったジョナサン・ルクロイが、その2捕手。ここにリアルミュートが加わるとなれば、打撃に定評のあるポージーをDHで起用したり、ポージー&ルクロイの代走にリアルミュートを起用したり、作戦の幅が広がることは間違いない。また1次プールの会場は、マーリンズ本拠地マーリンズパーク。勝手知ったる球場が舞台となれば、参加に向けてのハードルは下がりそうだ。
異色の走れる捕手リアルミュートが正式参戦となれば、マーリンズからはクリスチャン・イエリッチ外野手に続く2人目の米代表ロスター入りとなる。2大会ぶりの優勝目指す日本にとっては、さらなる難敵進出となりそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count