米経済誌が試算 今年の“世界ナンバー1”スポーツクラブはヤンキース

最もブランド価値の高いプロスポーツクラブにヤンキースが輝く

 米経済誌フォーブスが「世界で最も価値のあるスポーツブランド2014」という特集を行い、野球、サッカーなど世界のプロスポーツクラブ、スポーツメーカー、イベントなど、4カテゴリーに分けてそれぞれトップ10を選出。イチロー外野手、黒田博樹投手、田中将大投手の日本人トリオが所属するニューヨーク・ヤンキースが堂々の1位に輝いた。

 ヤンキースの2013年のブランドバリューは4億4300万ドル(約478億円)だったが、今年は5億2100万ドル(562億円)と17%アップ。昨季はサッカーのスペイン強豪レアル・マドリードの後塵を拝する2位だったが、今季は世界のスポーツ界におけるブランド力でトップに立った。

 寸評では「ヤンキースは12年連続でア・リーグの入場者数トップ」と伝えている。今季は2シーズン連続でプレーオフ進出に失敗したピンストライプの名門だが、ヤンキースのベースボールキャップは世界中で人気の定番アイテムとなっている。デレク・ジーター主将が開幕前に今季限りでの引退を発表したことから、チームの勝敗と関係なく、「ジーターの引退ツアー」も大きな注目を集めた。

 また、今季ポスティングシステムによって楽天から田中将大投手を年俸総額1億5500万ドルで獲得。田中は7月8日のインディアンス戦後に右肘靭帯部分断裂で離脱するまで快刀乱麻のピッチングを見せ、メジャーの話題を独占した。「タナカマニア」と呼ばれる熱狂的なファンが登場するほどの盛り上がりを見せ、ヤンキースブランドの強化にも貢献している。

 ヤンキースは今季限りでイチローと黒田の契約が満了となるために、2人の去就も現地で注目されている。一方で、ジーター引退により大スターが去る来季のブランド力低下も懸念される。

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