イチロー氏の引退試合と「キング」の最後…2つの歴史的瞬間に関わった新人右腕が話題に!?
新人右腕のブレナン、メジャーデビューは引退するイチロー氏がベンチに退いた直後
マリナーズのブランドン・ブレナン投手はルーキーイヤーの今季、チームの歴史に特別な形で関わることになった。1つは3月21日に東京ドームで行われたアスレチックス戦。現役引退するイチロー氏が右翼の守備から退いた8回裏にメジャー初登板し、1イニングを無失点に抑えた。そしてもう1つは今月26日(日本時間27日)に本拠地で行われたアスレチックス戦。今季限りでの退団が確実な「キング」ことフェリックス・ヘルナンデス投手の後を継いで登板した。MLB公式サイトは、歴史的な2試合に登板した28歳のオールドルーキーに着目。「ブレナンはマリナーズの歴史に独特な形で関わることになった」とのタイトルで特集した。
ブレナンはイチロー氏の引退試合でメジャーリーグにデビューした。東京ドームのファンが大熱狂する中、イチロー氏がフィールドを去った8回にマウンドに上がった。そこから早送りしてこの木曜日(26日)、フェリックス・ヘルナンデスは6回1死で最後の登板から降りることになり、涙を流しながらチームメートとハグするなど、再び感情的なシーンが繰り広げられた。
そんな歴史的な瞬間に、スコット・サービス監督が指名した救援投手はブレナンだった。ヒーローの降板に熱狂的に反応する観衆の中、ブルペンから小走りでマウンドに向かった。右腕はすぐに2つのアウトを取ってチェンジに。ダグアウトに戻ると、至近距離で歴史的瞬間を目撃した事実を吸収しようとした。
「僕は今季のメジャーリーグの最高のイニングで、2度投げることができたと思う。野球殿堂入りするかもしれない2人のプレーヤーが退いた直後に投げることができたんだからね。新人にとっては、すごく特別なことだよ」。MLB公式サイトによると、ブレナンはこう語ったという。