昨季限りで引退の“番長”三浦大輔氏、DeNAのスペシャルアドバイザーに就任
横浜市内で記者会見、「98年の横浜の盛り上がりをもう一度」
DeNAは27日、昨季限りで現役を引退した三浦大輔氏がスペシャルアドバイザーに就任すると発表した。同日に横浜市内で記者会見を行い、球団に感謝するとともに、「選手としてではなく(DeNAに)貢献したい」と話した。
岡村信悟球団社長は、三浦氏の役割について「野球、横浜の未来に貢献していただきたい。子供たちに野球をやっていただくことが必要。子供たちの未来を一緒に築いていただきたい」と説明。さらに、スポーツを切り口に横浜を元気にしていくこと、横浜の賑わいづくりをすることなどを掲げ、球団への貢献として「海外の球団、球場、他のスポーツの視察をして、それを球団にフィードバックしてもらいたい」と話した。
25年間、横浜一筋の現役生活を送った“ハマの番長”は、スペシャルアドバイザーのオファーをもらった時の気持ちとして「嬉しかったですよ」と笑顔。「引退後のことを考えていたときに、球団からもバックアップしてくれるということで。25年間育ててもらいましたから、(優勝した)98年の横浜の盛り上がりをもう一度。選手としてではなく貢献したい」と話した。
さらに「子供たちに野球の楽しさはこれからも伝えていきたい。今まではグラウンドで見せてきたけど、違った形で、野球の楽しさ、難しさなど伝えていきたい。色々な野球を見られるのが楽しみ。野球以外も、もちろん見るのが楽しみ」と話した。
三浦氏は1991年のドラフト6位で大洋(当時)に入団。通算535試合に登板し、172勝184敗を記録。2014年からは投手コーチを兼任していた。23年連続勝利はプロ野球タイ記録で、昨年7月11日の中日戦では投手として24年連続安打の“世界記録”も達成し、ギネス記録として認定された。
岡村球団社長は「横浜ベイスターズといえば三浦さんなので、そのイメージを定着させたい。地域に愛されるチームになるのに三浦さんがいれば貢献してもらえる」と期待。三浦氏は岡村社長と連名で契約書にサインし、DeNA球団のIDカード、名刺も披露した。
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白井京子●文 text by Kyoko Shirai