田中将大、ツ軍“超重量打線”斬りへ「自分が自分でいることが一番」
過去5度のポストシーズンで3勝2敗、防御率1.50
■ヤンキース – ツインズ(地区シリーズ・日本時間6日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日、試合開始6時7分)に本拠地で行われるツインズとの地区シリーズ第2戦で先発する。登板を翌日に控えた4日(同5日)、本拠地内で記者会見に臨み、「自分の投げるボールに自信を持って、自分らしく投球ができれば抑えるために必要なことは必然と出来ていくと思う。そこをしっかりやっていけるかどうかが大事なんじゃないかと思います」と意気込みを語った。
田中は今季11勝9敗、防御率4.45。ツインズ戦では今季の登板はなかったが、通算5戦5勝、防御率2.27と相性の良さは抜群。過去5度のポストシーズンで3勝2敗、防御率1.50と大舞台で好成績を残している。10月の強さについては「自分自身深く考えていないです。繰り返しになりますけど、自分が自分でいることが一番成功するためには必要なんじゃないかなと思います」と言い聞かせるように話した。
今季のツインズはシーズン本塁打記録を更新する307本塁打を記録。クルーズ(41発)、ケプラー(36発)、サノ(34発)、ロサリオ(32発)、ガーバー(31発)と5人が30本塁打以上を記録した重量打線だ。今季本拠地で8勝3敗、防御率3.10と好成績を残してきた。「それについても考えないですね。1試合1試合、どこで投げようが、自分のベストを尽くして投げることを繰り返しやっているので。ただ、1つ言えるのは自分たちのホームということでファンの声援が力になっているというところは、このスタジアムでプレーするというところでは大きなアドバンテージになると思います」と話した。
シーズン序盤は勝負球のスプリットの制球に苦しんだ。米メディアでも勝負球の欠如を指摘された時期があった。「あらゆることに取り組みました。それでもなかなか答えが見つからなくて、今年は今までにないくらい、そこに時間がかかってしまいましたけど、色々とやはりメカニックだったり、(球を握る)グリップだったり、色々とトライしていく中で、また答えを見つけ出せた。たくさんトライしたから答えにつながったと思っている。自信を持って今スプリットを投げられています」と自信をのぞかせた。
メジャー6年目で自身初の地区優勝を飾った。「いよいよ明日投げる、というところはありますけど、まだ1戦目が始まる前ですし、今日のゲーム前のフィールドへの呼び込みだったり、球場の盛り上がりを見て、一気に自分の中でも『さぁ行くぞ』となってくると思う」。自身初のワールドシリーズ制覇へ向け、快投に期待したいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)