ナ軍のストラスバーグが6回1失点の好投 中2日での登板に「アドレナリンで乗り切った」

6回1失点と好投したナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】
6回1失点と好投したナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】

エースのシャーザーは3番手で3者三振斬り、執念継投でド軍とタイに

■ナショナルズ 4-2 ドジャース(地区シリーズ・日本時間5日・ロサンゼルス)

 ナ・リーグの地区シリーズ第2戦が4日(日本時間5日)行われ、ナショナルズ(東地区2位)が敵地でドジャース(西地区1位)に4-2で競り勝ち、1勝1敗のタイに持ち込んだ。ワイルドカードゲームでの救援登板から中2日で先発したストラスバーグが85球を投げて6回3安打10奪三振無四球1失点の好投。さらに2点リードの8回には、シャーザーがこちらも中2日で登板し、1回を14球で3者三振に封じた。シャーザーは6日(同7日)の本拠地での第3戦に先発予定だったが“白紙”に。5日(同6日)の状態を確認して決めることになった。

 マルティネス監督の執念采配が実を結んだ。1日(日本時間2日)のブルワーズとのワイルドカード(WC)ゲームで2番手で登板し、3回無失点と好投したストラスバーグが先発して6回1失点。5回2死まで一人も走者を出さず、チームに勢いをもたらした右腕は中2日での投球に「それが野球だからね。アドレナリンで乗りきって、ただ戦った」と胸を張った。ポストシーズンでは無類の強さを誇り、通算5度の登板で28回を投げて38奪三振、防御率0.68。「(ポストシーズだけではなく)全ての試合が重要だと自分に言い聞かせてきた。自分のアプローチの仕方を貫くことが重要だと思っている」と胸を張った。

 8回には、WCゲームで先発しては5回を投げたシャーザーをつぎ込んだ。エースは14球で3者三振の圧巻の投球。2枚看板を惜しみなく投入した指揮官は「マックス(シャーザー)には試合前に話をした。今日はブルペンデーだったが『準備ができている』と言ってくれた。『繋ぎとして6回や7回をおそらく投げてもらうことになる』と具体的に伝えていた。それがうまくいってくれた」とうなずいた。ただこの登板により、第3戦の先発が不透明に。ナショナルズの指揮官は「明日の状態を確認する。彼が投げない場合は、おそらくサンチェスになるだろう」と語った。

 一方、ドジャースのロバーツ監督はカーショウが1、2回で3点を許したもののその後立ち直り、6回まで投げたことを収穫に挙げた。「クレイトン(カーショウ)はブルペンの負担を減らし、多くの投手を休ませることができた。6イニング投げてくれたことは大きかった。第3戦への準備はできている」と自信をにじませていた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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