鷹石川が約1年ぶりの本拠地登板で2回無失点 「自分の良さを出すだけ」
1点のリードの5回から登板、好調楽天打線の勢いを止める
■ソフトバンク 6-4 楽天(CS・6日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの石川柊太投手が6日、楽天との「パーソル クライマックスシリーズ パ」1stステージ第2戦の5回に3番手で登板。2イニング33球を投げて無安打1四球3奪三振無失点の好投で勝利に貢献した。約1年ぶりに本拠地のマウンドに戻ってきた右腕は「自分の良さを出すだけと思って投げた」とうなずいた。
福田の本塁打で勝ち越した直後の5回に、石川はマウンドに上がった。5回は四球を1つ与えたものの、続く6回は茂木、浅村、ブラッシュの上位打線を3者凡退に抑えた。初戦の1回から14イニング連続で走者を出していたソフトバンクだが、石川が初の3人斬り。今シリーズ絶好調の浅村も得意のカーブで空振り三振に仕留めるなど3三振を奪って、好調楽天打線の勢いを止めた。
「自分がやれることをやっただけ。思うようにいかないところはありましたが、開き直っていきました。2イニング目は慣れたというか、いい感じになってきました。とにかく『自分の良さを出すだけ』と思っていて、それだけですね」
石川にとっては昨年10月15日のCS1st第3戦以来、ほぼ1年ぶりのヤフオクドームのマウンドだった。今季は右肘の故障で長いリハビリを強いられていた。
「去年や一昨年の経験が生きているところもあるし、1軍で投げるイメージだけは忘れないようにしていました。マウンドに立った時の距離感や打者に対しての感覚を寝る前とかに思い浮かべるんです」と笑った。
ホークスにたくましい右腕がようやく戻ってきた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)