WBC米国代表、“弱点”の先発投手を強化 アスレチックスのエース右腕が参戦
14、15年に連続14勝のグレイが参戦へ、15年はサイ・ヤング賞投票で3位の実力者
アスレチックスのソニー・グレイ投手が米国代表としてWBCに参戦するとMLB公式サイトが伝えた。
グレイは27歳の右腕で、2013年にメジャーデビュー。12試合登板で5勝3敗、防御率2.67と好成績を残すと、同年のプレーオフではタイガースとの地区シリーズ第2戦でバーランダーと投げ合い、8回4安打無失点9奪三振の快投。「驚異のルーキー」として大きな話題となった。
14、15年は2年連続で14勝をマークし、エースとしての立場を確立。15年はオールスターに選出され、サイ・ヤング賞の投票では3位に入った。昨年は開幕から調子が上がらず、右前腕部の故障もあり22試合登板で5勝11敗、防御率5.69の成績に終わったが、実力は確かだ。
米国代表は大黒柱と見られていたサイ・ヤング賞右腕のマックス・シャーザー投手(ナショナルズ)が右手薬指の疲労骨折で出場を辞退。大きな痛手となっているが、クリス・アーチャー(レイズ)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)、ターナー・ロアーク(ナショナルズ)の参戦が決まっており、米CBSスポーツ(電子版)では昨年12勝(3敗)を上げた左腕ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)のロースター入りも伝えている。
野手は、バスター・ポージー捕手(ジャイアンツ)、ノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ)、ポール・ゴールドシュミット内野手(ダイヤモンドバックス)、ダニエル・マーフィー内野手(ナショナルズ)、アンドリュー・マッカチェン外野手(パイレーツ)、ジャンカルロ・スタントン外野手(マーリンズ)といったスター選手の参戦が決定。ブルペンも、アンドリュー・ミラー(インディアンス)、デビッド・ロバートソン、ネイト・ジョーンズ(ともにホワイトソックス)らを揃えたが、先発投手陣が“弱点”と見られている米国代表。初の世界一へ、グレイもキーマンの一人となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count