なぜ9回2死から逆転走者を敬遠で出す…ファンの批判殺到「すべて間違い」

カージナルスのマイク・シルト監督【写真:Getty Images】
カージナルスのマイク・シルト監督【写真:Getty Images】

シルト監督は9回2死三塁で敬遠で逆転走者を出した「勝つために最善策をとったが…」

■ブレーブス 3-1 カージナルス(地区シリーズ・日本時間7日・アトランタ)

 カージナルスは6日(日本時間7日)、本拠地で行われたブレーブスとの第3戦で9回2死から逆転負け。対戦成績1勝2敗となり、リーグ優勝決定シリーズ進出へあと1敗も出来ない状況となった。

 38歳アダム・ウェインライトが7回2/3で120球を投げ、8奪三振2四球、4安打無失点と力投。1点リードを守りきりたいところだったが、9回から救援した守護神のカルロス・マルティネスが大誤算。同2死一、三塁からスワンソンの左越え適時二塁打で同点。同二、三塁からデュバルの中前2点打で勝ち越しを許した。マイク・シルト監督への批判が高まっている。

 ファンが疑問視したのは9回2死三塁の場面だ。マッキャンを打席に迎え、ベンチはバッテリーと話し合って敬遠四球を選択。結果的に同点打を放ったスワンソンを前に、逆転の走者を簡単に出すことになった。指揮官は「あの時点で、それまでスワンソンはカルロス(マルティネス)に6打数無安打だった。もちろん勝ち越しのランナーを出すことになる。だが、2アウトで、勝つために勝負した。マウンドの男(マルティネス)を含め、我々はそれが一番のマッチアップだと思った。最善策をとったが、代償を支払うことになった。勝つために最善策をとったが、彼は良いスイングをした」と説明したが、ファンは黙っていなかった。

 マルティネスは3日の第1戦で8回途中から救援し、アクーニャJr.の2ラン、フリーマンのソロで2安打3失点。本調子とは言い難かった。地元局「FOXスポーツ・ミッドウエスト」の公式ツイッターには、監督批判のコメントが集まった。

「マイク、全て間違っているよ」

「シルト、この試合はキャリアの汚点だね。弁解の余地のない決断だ」

「勝つため!? それならカルロスを登板させるのは理解できない」

「史上最低の決断」

「だからシルトは監督になるべきじゃないんだ」

「勝ち越しのランナーを出すなんて絶対ダメだ。今日彼はそうして、痛い目にあった」

「そのマウンドの男は頼りにならない!」

「酷い決断」

 マルティネスは今季48試合登板し、24セーブ、防御率3.17。リーグ優勝の力となった。1点リードした9回にマルティネスを送り出したことについて、シルト監督は「それは全くなかった。多くの場合、彼は本当に本当に良い投球をしている。彼の成績を見てほしい。今私がここに座り、我々がプレーしている大きな理由の1つは、(右肘トミー・ジョン手術で離脱した)ジョーダン(ヒックス)に代わりマルティネスが仕事をしてくれたからだ。彼はその役割で素晴らしいよ」と話した。

 リーグ優勝決定シリーズ進出へ、あとがなくなったシルト監督。自身の采配批判を黙らせるには、まず7日(同8日)の第4戦で必勝するしかない。

(Full-Count編集部)

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