鷹6年連続ファイナルS進出! “CS男”内川が同点打&決勝弾、突破率8%の壁超えた

7回に勝ち越しソロを放った内川を迎えるソフトバンク・工藤公康監督【写真:荒川祐史】
7回に勝ち越しソロを放った内川を迎えるソフトバンク・工藤公康監督【写真:荒川祐史】

先発の高橋礼は6回途中1失点の好投、2番手高橋純、4番手甲斐野らも好リリーフ

■ソフトバンク 2-1 楽天(CS・7日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクが6年連続のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ進出を決めた。7日、本拠地ヤフオクドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」第3戦。先制を許したものの、4回に内川が同点適時打を放つと、7回には内川が勝ち越しのソロ本塁打。鷹の“CS男”の活躍で、2014年から6年連続でファイナルステージ進出を決めた。

 ソフトバンクの高橋礼、楽天の岸と両先発の投手戦で幕を開けた運命の第3戦。両チーム無得点で迎えた4回、先に点を奪ったのは楽天だった。高橋礼から浅村がこのシリーズ4発目となるソロ本塁打を放って先制。3試合連続で先制に成功した。

 ソフトバンクはその裏、2死からデスパイネ、グラシアルの連打で2死一、二塁のチャンスを作ると、内川が岸から右前へ適時打を放って試合を振り出しに戻した。同点で迎えた7回、内川は楽天2番手の宋家豪から左翼スタンドへと飛び込む勝ち越しソロ。CS通算10本目となる本塁打で、ついに勝ち越しに成功した。

 先発の高橋礼は6回途中まで1失点の好投。6回1死一、二塁で登板した2番手高橋純がブラッシュを遊ゴロ併殺、7回は1死二塁から登板した4番手甲斐野が代打ウィーラーを遊ゴロ、代打フェルナンドを空振り三振に仕留める好リリーフ。リードを奪った8回をモイネロで凌ぐと、9回は守護神の森が締めくくった。

 初戦に敗れていたソフトバンク。パ・リーグのCS1stステージで初戦に敗れたチームがファイナルステージに進出したのは、過去12年で2017年の楽天の1度だけ。突破率わずか8.3%だったが、2連勝でそのデータを跳ね返してみせた。

 パ・リーグ3位だった楽天は2連敗で敗退が決定。4回に浅村がこのシリーズ4本目となる3戦連発のソロ本塁打で先制に成功したものの、打線が奪ったのはこの1点だけ。岸が4回に内川に同点打を浴びると、7回に宋家豪が内川に浴びたソロが決勝弾となった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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