大谷の代役はソフトバンク武田! 小久保監督が発表「一緒にやろう!」
ようやく侍28人確定…武田は先発起用へ「準備していました」
第4回WBC(3月開幕)に出場する侍ジャパンの小久保裕紀監督は4日、右足首の負傷により出場辞退した日本ハム・大谷翔平投手に代わって、ソフトバンク・武田翔太投手を招集すると発表した。この日、視察したソフトバンクのキャンプ地・宮崎で会見し、明らかにした。
「大谷辞退」から一夜明け、揺れに揺れた侍ジャパンが、ようやく28人の侍を確定させた。代役として白羽の矢を立てたのは、小久保ジャパン常連の若き右腕・武田だった。
「武田に決めました」と切り出した指揮官は「朝、工藤監督と話をさせてもらって了解を得ました」と説明。武田本人には「一緒にやろう!」という言葉で伝えたという。「『準備はしていました』と言葉をもらって心強く思いました」と話した。
23歳の武田は2年連続で2ケタ勝利を挙げ、昨季は14勝8敗、防御率2.95の好成績をマーク。パ・リーグを代表する右腕に成長を遂げた。15年のプレミア12、昨年11月の強化試合でも選出され、同世代の大谷、藤浪らとともに侍ジャパンに貢献。今回はメンバー漏れしていたが、自身初のWBCの大役が回ってきた。
一方、開幕投手として期待されていた大谷は昨年の日本シリーズで負傷した右足首の状態が上がらず、1日に投手としての辞退を発表。続いて、野手としての出場も難しいと判断され、3日に出場断念が決まっていた。メジャーも注目する二刀流の欠場に、日米のファン、関係者から落胆の声が広がっていた。
本大会での起用について「大谷を先発の一角として考えていたので、その代わりとして先発起用になる」と明言。「工藤監督からは『本人もやる気十分なので、よろしく頼みます』と言われました」という。
代役を先発投手に絞り込んで検討してきた小久保監督は、7日の最終メンバー登録を前に「武田招集」を決断。日本でも打者を幻惑してきたタテに大きく割れるカーブは国際舞台でも有効となる。1月24日に追加メンバーを発表する際にも辞退者が出て、広島・田中広輔がメンバー入り。2度の追加招集という紆余曲折を経て、世界一奪回を目指す侍ジャパン28人が出そろった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count