鷹が2年連続“下克上”に王手! 千賀8回2安打零封で3年連続日本Sへあと1勝、西武崖っぷち
牧原はポストシーズン史上初のサイクル安打は逃すも、3安打4打点の大活躍
■ソフトバンク 7-0 西武(CS・11日・メットライフ)
ソフトバンクが怒濤の3連勝で3年連続日本シリーズ進出に王手をかけた。11日、敵地メットライフドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦。2連勝で迎えたソフトバンクは3試合連続で初回に先制に成功。4回の牧原の2ランなどで序盤に5点を奪うと、先発の千賀が8回1安打無失点の快投を見せて第1戦から3連勝を飾った。
この日も序盤に打線が爆発した。初回、中村晃の適時打で3試合連続で先制に成功すると、2回には牧原が右翼線を破る適時打を放って2人の走者が生還。2点を追加して西武先発の十亀を攻略し、第1戦、第2戦に引き続いて主導権を握った。
4回には先頭の内川が左前安打で出塁すると、甲斐が犠打で送って走者を二塁へ進めた。ここで牧原が西武先発の十亀から右越えの2ランを放ち、さらに2点を追加。牧原は3打席目までに安打、二塁打、本塁打を放ち、ポストシーズンでは史上初となるサイクル安打に王手。その後の2打席では安打は出ず快挙は逃したものの、3安打4打点の大活躍だった。
初回先頭の秋山が右前安打を放ってから、8回2死で源田が内野安打を放つまで27打者連続で快音が響かず。4回から5回1死にかけては4者連続三振を奪うなど、8回まで2安打3四球10奪三振無失点と好投。9回は高橋純が締めて逃げ切った。3連勝で通算成績を3勝1敗とし、あと1勝で3年連続での日本シリーズ進出が決まる。
西武は先発の十亀が初回にいきなり先制点を献上。2回、4回と牧原に痛打を浴びて次々に失点を喫し、8安打5失点で4回でKOされた。自慢の打線もソフトバンク先発の千賀の前にいいところなし。初回先頭の秋山が右前安打を放って以降、快音が響かず。完敗を喫し、1勝3敗と2年連続でのCS敗退へ崖っぷちに立たされた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)