急逝スカッグスにエ軍職員が医療用麻薬を提供&乱用 米メディア報じる
エンゼルス・カーピーノ球団社長「全く聞いたことはありません」
7月1日(日本時間2日)に遠征先のテキサス州ダラスのホテルで急逝したエンゼルスのタイラー・スカッグス投手。医療用麻薬オピオイド系薬物やアルコールなどの摂取後に嘔吐物で窒息死したことが判明しているが、一連の捜査の中で球団広報部に所属するエリック・ケイ氏が同投手にオピオイド系の鎮痛剤オキシコドンを提供し、長期間に渡って一緒に乱用していたと米麻薬取締局に語ったという。米スポーツ局「ESPN」が伝えている。
同局によると、ケイ氏は「死のずっと前から」スカッグス氏の薬物使用を知っていたことを認め、エンゼルス在籍中に医療用麻薬を使用したとみられる他の5選手の名前も米麻薬取締局に伝えたという。
ケイ氏は1998年に父親を亡くした数年後から医療用麻薬を乱用。現在は有給休暇中で外来で薬物治療を受けているが、通院中にスカッグス氏から医療用麻薬を求められ、スカッグス氏が亡くなったテキサス遠征の1、2日前にも違法に入手したオピオイド系の鎮痛剤オキシコドン6つのうち3つを手渡した。ケイ氏は死因となった薬物と自身が手渡したものは別物のはずだと麻薬捜査官に語っているという。
この報道を受けて、エンゼルスはジョン・カーピーノ球団社長のコメントを発表。「我々は球団の職員が違法なオピオイド系の薬物をいかなる選手に対しても与えていたことなど、1度も聞いたことがありません。そして、違法なオピオイド系の薬物を求めている選手に関しても、全く聞いたことはありません。エンゼルスは違法ドラッグに対して、厳格な“ゼロ・トレランス(如何なる違反も断固許さない)”方式を、選手に対してもスタッフに対しても貫いています。全てのエンゼルスの選手はMLBジョイント・ドラッグ・アグリーメント(JDA)に従わなければなりません。我々はタイラーを失ったことに対して追悼を続けながら、この件に関しての捜査に完全に協力していきます」としている。
(Full-Count編集部)