田中将大の6回降板に米記者から賛否両論 「愚かなこと」「今こそがタイミング」
6回1安打無失点4奪三振1四球の快投
■ヤンキース 7-0 アストロズ(優勝決定シリーズ・日本時間13日・ヒューストン)
ヤンキースの田中将大投手は12日(日本時間13日)、敵地で行われているアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発。6回1安打無失点4奪三振1四球と快投し、ポストシーズン(PS)通算5勝目(2敗)を挙げた。7回からはオッタビーノが上がったが、この降板タイミングについて、米メディアの記者たちの意見が割れている。
6回終了で降板した時、田中が許したのは3回1死からタッカーに打たれた右前打のみで、まだ68球(ストライク45球)しか投げていなかった。そのためスポーツ専門チャンネル「ESPN」のライアン・ラオッコ氏は自身のツイッターで「その男を続投させよ。#タナカタイム」と降板に意義を唱えた。
地元ラジオ局「WFAN」のホスト、エバン・ロバーツ氏も降板には反対で、「(打線と対戦する)3巡目のタナカの成績なんてどうでもいい…この試合でタナカを降板させるなど、愚かなことなのだ」と辛辣な言葉をツイート。
しかし、これに対立するように“降板肯定派”もツイートした。地元テレビ局「SNY」のヤンキース&メッツ番アンディ・マルティーノ記者は打線と3巡目に対戦する際の田中のwOBAに言及。「豊富にあるサンプルサイズが示すものは、今こそがタナカを降板させるタイミングであるということ」とこの判断を支持した。
またスポーツラジオ局「66 WFAN」のヤンキース番スウィーニー・マルティ氏は田中のポストシーズン成績についてツイートすると、ファンから「なぜ田中を降板させたのか」と尋ねられた。これに対し、「(田中が降板しない場合に対戦するはずだった)次の3人の打者は、アウトを取るには手強い選手たちだ。スプリンガーは最初の2打席で球数を稼いでいたし、ブラントリーは2度も強打している。そしてアルトゥーベは過去の田中との対戦でカモにしていた。ブルペンを休ませたうえでタナカを続投させるのは、賢い考えではなかったことだろう」とヤンキースの継投に理解を示した。
田中降板後はオッタビーノが7回、ブリットンが8回、ロアイシガが9回と完封リレー。7-0の快勝となっただけにどちらが正しかったかは白黒付かないが、間違いないのは田中がこの日、素晴らしい投球で見る人すべてを魅了していたということだろう。
(Full-Count編集部)