大舞台で絶大な勝負強さ見せる田中将大 辛辣NY紙はついに「10月の神」と命名
辛辣な「NYポスト」がただただ絶賛「彼の10月の遂行力はこの世のものではない」
■ヤンキース 7-0 アストロズ(優勝決定シリーズ・日本時間13日・ヒューストン)
12日(日本時間13日)のア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦でアストロズに2-3でサヨナラ負けを喫したヤンキース。4時間49分の熱戦を落として1勝1敗のタイとなったが、第1戦で6回1安打無失点の好投を見せ、貴重な1勝をもたらした田中将大投手は辛辣で知られるニューヨークメディアから絶賛され続けている。ついに「10月の神」とまで命名された。
「ヤンキースのマサヒロ・タナカは10月の神の化身だ」と特集したのは地元紙「ニューヨーク・ポスト」だ。第1戦に先発した田中は敵地ミニッツメイド・パークでの初戦で強力打線を相手を完全に“制圧”。6回を打者18人で仕留める超絶ピッチングを披露した。
記事では、第1戦勝利について「ほとんどはタナカのおかげ」と断言。そして「彼らにとっては、マウンドの10月の神だ」と絶賛の言葉を並べている。楽天時代には、高卒1年目になかなか負けがつかないことから野村克也元監督に「マー君、神の子、不思議な子」と称賛されたが、辛辣なNYメディアの中でも特に辛口な同紙からついに「神」と呼ばれるにようになった。
ポストシーズン通算防御率1.32は、40イニング以上投げた投手では殿堂入り守護神マリアノ・リベラの0.70に次ぐ球団歴代2位に。デビュー以来、ポストシーズン先発7戦連続で2失点以下を記録した史上初の投手となった。投げるたびに記録が増えていっている。まさに歴史的な投球を続けている。
記事では「彼の10月の遂行力はこの世のものではない。今回の奮闘で、タナカのキャリア通算のポストシーズンの数字を稀少な高みに押し上げた」と称賛。現役投手では、ジャイアンツの鉄腕マディソン・バムガーナー投手と比較している。大舞台に滅法強い左腕は、2010~16年にポストシーズンで通算16試合に登板し、102回1/3を投げて防御率2.11と大活躍。ジャイアンツを世界一に3度導き、2014年はリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズでMVPに輝いた。ワールドシリーズの通算防御率は0.25と衝撃的な数字を誇る。
「もしも、量という部分でマディソン・バムガーナーに対抗できなくても、タナカは少なくとも、この千年紀で最高のプレーオフピッチャーという議論の対象に入ることになる」
記事では、凄まじい勝負強さについてただただ大絶賛。メジャー最強投手の1人と認めている。不調時には容赦無い酷評で批判するNYメディアだが、大舞台でより輝く日本人右腕には完全に手のひら返し。「10月の神」として崇めている。
(Full-Count編集部)