ロッテ・ドラ1佐々木が初打撃投手で手応え「ブルペンよりもよかった」
伊東監督も高評価「次は紅白戦で投げさせます」
5球団が競合した外れドラ1の片鱗を見せ始めた。ロッテのルーキー佐々木千隼投手が、第3クール最終日の14日、石垣島キャンプで初の打撃投手を務め、平沢、中村、三木の3選手のバットを押し込んだ。
マウンドに上がった佐々木は約70球を投じ、ストレート、スライダー、フォーク、シンカーと持ち球すべてを披露。球種をあらかじめ教えてあった中村からスライダーで空振りを奪うなど、打者3人に許した安打性の打球は、わずかに2本だった。
英二投手コーチは「(打撃投手のテーマは)ストライクを投げること」と意図を説明。ブルペンの投球練習ではコントロールに苦労してストレスを溜めていたが、「ブルペンよりもよかった。コーチや(捕手)田村さんからいろいろなアドバイスをもらっている。それが少しずつでき始めてきた」と手応えを感じている。球を受けた田村が「ナイスボール」と何度も大声を出して新人右腕を盛り上げたように、周囲のサポートも実を結び始めているようだ。
伊東監督は「指に掛かった時には、いいボールがきていた。左(打者)にはシュート回転していたが、右(打者)はそうでもない。スライダーは曲がりが大きくていいんじゃないか。ストライクが多く取れていた感じはする。最初にしては、まあまあよかったんじゃないですか。次は紅白戦で投げさせます」と評価した。
紅白戦は17、18の両日に予定されている。いずれかの日に登板することになったルーキーは「全力でやるだけ。(結果に)こだわりたい」と、きっぱり宣言した。
【了】
細野能功●文 text by Yoshinori Hosono