ロッテ大嶺祐が離島の小中学校を訪問「優勝に貢献したら牛1頭お願い!」
ランチは給食の肉じゃがとアーサー汁
沖縄・石垣島でキャンプを行うロッテは15日、今キャンプ3度目の休日を迎えた。地元出身の大嶺祐太投手は、石垣島から17キロ離れた八重山列島の黒島を訪問。竹富町立黒島小中学校(前上里徹校長)の全校生徒12人と触れ合った。
黒島は人口約210人の離島。黒毛和牛が約3000頭と圧倒的に人の数を上回る牧草地に占められた島を、現役プロ野球選手が訪ねたのは、もちろん初めて。石垣で生まれ育った大嶺も初訪問だった。昨年の小浜島に続く交流会で、学校を訪れた大嶺は満月祭り太鼓」で歓迎され、小学生8人、中学生4人とキャッチボールを行った。
質問コーナーで「一番うれしかった試合は何ですか?」と聞かれると、「(2008年7月24日・日本ハム戦での)プロ初勝利。北海道だったし、メジャーリーガーになったダルビッシュ投手と投げ合っての初勝利だったから」と、当時を振り返るように答えた。生徒会長から「八重山という小さな所から、プロ野球選手になるという大きな夢を叶えました。来年は奥さんと弟の翔太選手と一緒に来てください」と、再訪のお願いされる場面も。ランチは子供たちと一緒に給食の肉じゃがとアーサー汁に舌鼓をうち「子供たちが楽しそうにしているのを見ると、来てよかったと思う」と、晴れやかな笑顔を浮かべた。
昨季は投球フォームの悩みから1勝3敗に終わり、不本意なシーズンを送っただけに、今季はキャンプから復活に期す思いは強い。そして、目指すはもちろん2010年以来となる日本一に貢献することだ。
「生徒会長の家も牧場らしいので、優勝に貢献する働きをしたら、お父さんに牛1頭お願い、と言っておきました」
子供たちの笑顔に囲まれた束の間の休日は、大嶺にとっては最高のリフレッシュになったようだ。
【了】
細野能功●文 text by Yoshinori Hosono