崖っぷちヤンキースを惑わす「口笛」 ア軍の“球種伝達疑惑”にヤ軍コーチが新証言
ア・リーグ優勝決定S第1戦でヤ軍コーチ「相手ダグアウトから口笛のような音が聞こえた」
田中将大が所属するヤンキースとアストロズが激突しているア・リーグ優勝決定シリーズで、アストロズによる“球種伝達疑惑”により、両軍ダグアウトで言い争いになったと米メディア「CBSスポーツ」などが伝えている。
「CBSスポーツ」は、ニューヨークの地元テレビ局「SNY」のアンディ・マティ―ノ氏の話として、ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦でダグアウトで言い争いが起こったと伝えた。ヤンキースのコーチが「特定の投球の時に相手側のダグアウトから口笛のような音が聞こえた」と指摘した。MLBはその訴えを調べたが、アストロズは規則を破るような行為はしていないという結論に達したという。
マティ―ノ氏は「アストロズはビデオカメラを使ってサインを盗んでいる」とも訴えているという。
「CBSスポーツ」はアストロズについて「これまでにも球種を伝達したり、サインを盗んだりといった疑惑が他球団よりも多く語られてきた」と説明。一方で「アストロズのこのような歴史のために、(他球団が)疑心暗鬼になっているということもあるだろう」と指摘した。
しかし、アストロズはそのことを全く気にしていないという。記事では、「たとえ彼らが、思われているよりサインを盗んだり球種を伝達したりするのが上手くなくても、他球団の投手やチームがそれを気にしすぎて試合に集中できないなら、アストロズにとっては有利になるからだ」と説明している。
「ESPN」のジェフ・パッサン記者は自身のツイッターにこう記している。「アストロズのヒンチ監督は『チームが口笛を使ってダグアウトからサインや球種を伝えている』という第1戦での疑惑について『笑ってしまった。馬鹿げている。そんなことでヤンキースがイライラするのなら、我々はスプリングトレーニングでそれを練習するよ』と語った」。
17日(日本時間18日)の第4戦では田中将大が6回途中4失点(自責3)の粘投も3-8で敗れ、後がなくなったヤンキース。まずは18日(同19日)に行われる第5戦に勝利してワールドシリーズ出場への望みをつなぎたいところだ。
(Full-Count編集部)