ソフトB、熱血「工藤塾」開講 “ポスト森福”に伝授した「逆転の発想」とは
工藤監督の“生徒”となった飯田「引き出しの一つとして今後に生きる」
ソフトバンクの工藤公康監督が、即席の「工藤塾」を行った。“生徒”となったのは、左の中継ぎ候補として期待される飯田優也投手。宮崎キャンプ第4クール3日目の18日、ブルペンで投球練習中だった左腕の投球を見守っていると、声をかけ、アドバイスが始まった。
投球を終えた左腕は、その内容をこう言う。
「今日はスライダーが抜けていた。(教えられたのは)悪いときの調整法ですね。例えば、ボールを叩いてしまっているときは高めを狙って投げてみるとか、逆転の発想というか、ですね」
飯田は19日に紅白戦に登板する予定のため、当初は50球程度でピッチングを終わらせるつもりだったが、指揮官の指導は熱を帯び、終わってみれば、球数は105球にまで増えていた。
「そういうやり方を頭に入れておいたらいいよ、と教えてもらいました。引き出しの一つとして、今後に生きていくな、と思いました」
森福允彦(巨人)のFA移籍で手薄となった中継ぎ左腕の穴を埋める存在として名前が挙がる飯田。工藤監督のアドバイスを成長への糧とする。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani