カブス川崎が挑む控え内野手1枠の争奪戦 指揮官「みんなに可能性はある」

レギュラー内野手はキャンプイン前に決定

 昨季108年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしたカブスが、連覇を目指してキャンプ地アリゾナでスタートを切った。今季は上原浩治投手がレッドソックスからFA加入し、招待選手としてカブス2年目の川崎宗則内野手がメジャーキャンプに参加。世界一連覇に向けて準備を進めている。

 カブスと言えば、昨季ナ・リーグ新人王に輝いたクリス・ブライアントを筆頭に将来有望な若手野手が揃っている。キャンプイン前から内野のレギュラーは、一塁アンソニー・リゾ、二塁ハビエル・バエス、三塁ブライアント、遊撃アディソン・ラッセルに決定。川崎は内野手に割り当てられる「1枠」の控え選手のポジションを争うことになる。

 球団公式サイトによると、その1枠を争うのは、トミー・ラステラ内野手、ジャマイル・ウィークス内野手、そして川崎の3人だという。メジャー契約40人枠に入るのはラステラだけで、川崎とウィークスは招待選手からの挑戦。契約という点で見れば、ラステラが一歩有利。だが、2008年ドラフトでアスレチックスに1巡目指名されたウィークスはメジャー通算260試合の経験を持ち、川崎は276試合、ラステラは200試合と、経験という点では川崎とウィークスが一日の長がありそうだ。

 いずれも複数ポジションを守る3選手の争いに、カブスのマドン監督は「我々には選択肢がある。長いスプリングトレーニング。誰も怪我なく過ごしてほしい。そうすれば自ずと答えは見えるはず。だが、3人みんなに可能性はある」と話したそうだ。

 カブスで2年目のシーズンを迎える今季。果たして川崎は開幕メジャーを勝ち取ることができるのだろうか。アリゾナで展開される熾烈な1枠の戦いに注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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