ロッテ石川が侍合宿前ラス投34球 伊東監督もエール「一つの答え見つけて」
2軍シート打撃で打者9人に3安打、23日からWBC直前合宿へ
侍ジャパンで先発を担うロッテ・石川歩投手(23)が春季石垣キャンプ最終日となった21日、2軍のシート打撃に登板し、打者に対する感覚を確かめた。この日、キャンプを打ち上げ、23日から宮崎のWBC直前合宿に合流する。
打者9人に34球で、肘井には右中間を破られる三塁打、脇本に左前打、大木に右前打と直球でヒット3本は許したが、三家、香月には宝刀シンカーで空振り三振と順調な調整ぶり。「甘かったのもあったが、良かったと思う。普通に投げられることを試したかった。(あとは球の)精度を上げていきたい」と石川は話した。
この日のテーマはシンカーを含めた変化球の切れだった。打者相手に投げるのは、14日角中を相手にしてバット3本を折って以来だが、伊東監督は「ずっと(石川を)見てきたが、ボールもよかった」と信頼感を口にしている。
ロッテ唯一の侍戦士。「みんなが期待している中でどれだけのピッチングをやってくれるか。そこで抑えることで当然チームに戻った時に、自信になるでしょう。楽しむ余裕は当然ないと思うが、そこでひとつの答えを見つけて、この先の野球人生に生かして欲しい」と指揮官は心からのエールを贈っていた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono