3年連続日本一の鷹・工藤監督が喜び語る 古巣・巨人破り「口では言い表せない喜び」
第1戦の千賀の投球を絶賛「インサイド突いてくれた」
■ソフトバンク 4-3 巨人(日本シリーズ・23日・東京ドーム)
ソフトバンクが3年連続で日本一に輝いた。23日、東京ドームでの日本シリーズ第4戦。3連勝で王手をかけていたソフトバンクは巨人を4-3で下して、怒涛の4連勝で球団史上初となる3年連続の日本一となった。
試合後、都内のホテルで優勝会見が行われ、工藤監督は「僕自身シーズン終わった時には悔しい思いを持っていた。選手たちが死力を尽くして日本一を勝ち取ってくれて感謝しているし、口では表せないほど喜びを感じています」と、まず喜びを語った。
球団史上10度目の日本一ということで、選手たちの手で10度胴上げされた。歓喜の瞬間を指揮官は「選手たちの温かい手が背中を宙に浮かしてくれているのを体いっぱいで感じながら嬉しく思っていました」と回顧。シリーズ4連勝、ポストシーズン10連勝という圧倒的な強さで一気に駆け抜け「勝ちたいという、負けられないんだという強い気持ちをもって入ったことが結果に結びついた。勝てなかった悔しさを日本シリーズで出してくれたと思います」と選手たちを称えた。
“ON対決”以来、19年ぶりとなる巨人との日本シリーズ。前回、指揮官は巨人の選手として日本一に輝いていた。指揮官にとっても古巣となる巨人との対戦に「原監督は経験豊富。日本一も何度も経験している。学ばないといけないところがある監督。戦えて勉強になりましたし、もっと勉強しないといけないと感じながら戦っていました。あの時はジャイアンツの選手として日本一。ホークスの監督としてどう勝てるか、自分なりに準備してきた。3つの準備と言ってきて、言うからには自分もやらないといけないと思っていた。日本一を勝ち取りたいという気持ちが繋がった。勝てて嬉しい」と喜びを口にしていた。
印象に残るシリーズのシーンについては、第1戦の千賀のピッチングを挙げ「インサイドを突いてくれたことが、その後に繋がっての4連勝になったと思います」。強気に内角を突き、特に坂本勇、丸の2人を徹底的に封じた。「胸元を攻めるのは勇気のいる決断。攻めたことが結果に繋がった。甲斐拓也が勇気を持たせて投げさせた。バッテリー間の準備ができていた」と称賛していた。
(Full-Count編集部)