ソフトB田中正義、開幕ローテ入り後退 紅白戦で大荒れ「原因分かっている」
2回1失点も4四球、「コントロールできなくて、それに尽きる」
開幕ローテ入りが一歩遠のいた。ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手が、宮崎キャンプ第5クール最終日の23日、2度目の実戦登板となる紅白戦に先発。2イニングを投げて、4つの四球を与えるなど、制球は大荒れ。1安打1失点だったものの、苦しい投球だった。
「コントロールできなくて、それに尽きるかな、と。腕を振って、ストライクゾーンに投げ込もうと思っていたけど、そうはならなかった」
初回、先頭の中村晃を四球で歩かせ、1死一塁から福田秀平にも四球。明石健志にこの回3つ目の四球を与えて2死満塁。最後は塚田正義を見逃し三振に切って、無失点で切り抜けたが、ピンチを招いた。
続く2回も先頭の牧原大成に四球。盗塁と釜元豪の犠打で1死三塁とされると、山下斐紹の右前適時打で1点を失った。2回で41球を投げ、半分を超える21球がボール。「ボール先行になって、置きにいってしまった」。最速は149キロだったが、腕が振れず、ストレートの多くは130キロ台後半。課題とされた制球に、またしても不安を残した。
「原因は自分の中では分かっているので、修正していけたら、と思います」と語った右腕。開幕ローテ入りへは、高く険しい壁が立ちはだかっている。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani