MLBがオピオイド検査導入に前進 スカッグス投手の急死受け、選手会と議論
MLBコミッショナー「話し合いはポジティブ、多くのことで見解が一致している」
エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が7月1日に医療用麻薬オピオイド系薬物やアルコールなどの摂取後に嘔吐物で窒息死したことを受け、MLB機構と選手会がオピオイドの検査を行うか議論を行った。AP通信が伝えている。
AP通信は「MLBと選手会はオピオイドの検査を行うことに前向きな議論を行った」とのタイトルで詳細をリポート。記事によると、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が23日(日本時間24日)のワールドシリーズ第2戦開始前に「選手会との話し合いはとてもポジティブで、この問題については多くのことで見解が一致している」とし、「我々の現場は社会を小さくしたもので、これは社会全体の問題だ」と話したという。
記事は「MLBではオピオイドは禁止薬物リストに入っているが検査は実施していない。選手会のないマイナーリーグでは機構が検査を実施する権限がある」と指摘している。
また、AP通信は選手会のトニー・ クラーク専務理事のコメントを紹介。「タイラーの死は、彼を知っている人にも知らない人にも大きなショックを与えた。このような問題で苦しんでいる他の選手や家族を知っている選手も少なくないのではないか。だからこの問題には心を打たれる」と語ったという。
(Full-Count編集部=AP)