侍J左腕・岡田がブルペンで42球 WBC球の対応に「意識を持って低めに」
移動日の出発前に菅野と2人でブルペン入り
3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は、26日に4日間の強化合宿を打ち上げた。壮行試合2戦が行われる福岡への移動日に当たる27日、菅野智之投手(巨人)と岡田俊哉投手(中日)の2人がブルペンで投球練習を行った。
チームが福岡に向けて出発する前、希望者が木の花ドームで調整を行った。参加したのは、菅野、岡田のほか、則本昂大投手(楽天)、松井裕樹投手(楽天)、石川歩投手(ロッテ)の5投手。ブルペンに入った菅野、岡田を除く3人は、キャッチボールやストレッチなど軽く体を動かした。
菅野と並んでブルペンに入った岡田は、捕手の後ろから小久保裕紀監督が熱視線を送る中、ストレート、シュート、スライダーを合計42球投げた。29球目と37球目を投げた後に、2度ボール交換。権藤博投手コーチから新球を渡されると、懸命にボールを手でこねて馴染ませようとしたが、ややボールが浮く場面が見られた。
投げ終えた後、小久保監督から「ボールを交換した時の次のボールが抜けることが多いので、試合の中でしっかり修正できるように」と声を掛けられたという。「ブルペンよりも試合の中で、どう表現するかが大事」と話す左腕は、「抜けて甘いところに行くのが一番怖い。どうせだったら低めにワンバンになってもいいくらいの意識を持って低めに投げる方がいい。ベース板を目掛けて投げようと思います」と対策を語った。
権藤コーチは「練習でも波はある。今日はばらけていたけど、(中日のキャンプ地)北谷ではビシビシ来ていた」と心配する様子はゼロ。侍ジャパン招集後は、まだ実戦登板がないが、28日から2試合ある壮行試合ではマウンドに上がることになりそうだ。試合の中では力強い投球をビシビシ決めて、本番に臨みたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count